源 吉兆庵
真葛香山
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横浜真葛焼・真葛香山(宮川香山)

明治・大正時代に「世界中を驚愕させた焼物」。それが横浜の陶工「真葛香山」の作品群です。明治の三大名工に数えられた初代・真葛香山の作品は、「真葛焼」=「マクズウェア」として、世界最先端の芸術が集う「万国博覧会」に出品され、その多くが受賞の栄誉に輝きました。また日本芸術の粋を極めた作品の数々は、ロイヤルコペンハーゲンなど、欧州の焼物に多大な影響を与えました。さらに初代香山は、「帝室技芸員」に選出され、日本の近代陶磁史に輝かしい足跡を残しました。

横浜の真葛窯は、明治から昭和初期にかけて、四代にわたる陶工によって隆盛を極めました。作品は最初、装飾性にすぐれた陶器でしたが、のちに磁器に転じました。古陶磁の技法を生かした斬新な色彩の作品は、国内外から高く評価されました。しかし、昭和20年の横浜空襲で命脈を絶たれ、現在は「まぼろしの焼物」となっています。ちなみに、近代陶磁器の作家で、国の重要文化財に選ばれているのは、板谷波山と真葛香山の二人だけです。