【鎌倉・吉兆庵美術館】横浜真葛焼の世界2019年10月21日

横浜真葛焼の世界

真葛窯変釉蟹彫刻壷花活

 浮彫による立体的な形状と色彩の美しさで人々を魅了し、比類ない技巧から陶芸の魔術師として知られる宮川香山。京都で茶陶を得意としていた真葛窯は、明治時代に貿易が自由化されたのをきっかけとして、初代宮川香山によって明治4年に横浜で開窯されました。そしてわずか5年後にはフィラデルフィア万国博覧会へ出品した作品が見事受賞し、その後も国内外で数々の大会にて受賞を重ねていきました。はじめは浮彫の写実的な技巧に傾倒していましたが、次第に釉下彩のグラデーションによる奥深い色調や独自開発した釉薬を駆使し、人々を魅了しました。また、明治29年には帝室技芸員に任命され、陶芸界を牽引する存在となっていきました。しかし、昭和20年の横浜大空襲により、四代まで続いた横浜真葛窯は戦火とともに消え、今では「真葛窯変蟹彫刻壷花活」をはじめとする高浮彫の技術も謎のままとなっています。
 今回は、浮彫の技巧が冴える陶芸品と彩色の美しい作品に着目し、横浜真葛焼の作品群を展覧します。

古清水意真葛窯水指

紫釉盛絵芙蓉ニ波大花瓶

真葛窯子供獅子舞置物

展覧会概要

会場 鎌倉・吉兆庵美術館
企画展 横浜真葛焼の世界
会期 令和元年10月26日(土)~令和2年1月12日(日)
休館日 令和元年11月18日(月)、12月2日(月)、16日(月)、29日(日)~令和2年1月3日(金)、6日(月)
時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)