【鎌倉・吉兆庵美術館】備前焼二大巨匠展 -金重陶陽と藤原啓-2020年01月14日

備前焼二大巨匠展 -金重陶陽と藤原啓-

備前菱口耳付花入 金重陶陽

 技術に富んだ金重陶陽は、細工物や煎茶器づくりから陶芸を始め、二十代の時にはすでにその世界で一流の陶工でしたが、流行に影が射したのを機に、桃山備前の復興に挑戦しました。陶陽の復興に向けた絶え間ない努力によって、華やかな窯変が光る桃山風の陶芸に成功し、それまで不遇の時代を歩んでいた備前焼を、雅やかな芸術へと昇華させたのでした。このため、「備前焼中興の祖」という異名で呼ばれることも多く、1956年には備前焼で最初の重要無形文化財保持者(人間国宝)に指定されます。
 一方の藤原啓は、鎌倉・室町の壷・擂鉢・甕などの日用雑器に美を見出し、温和で自然体の備前を生み出し続けました。陶陽からの指導を受けながらも、師とは全く作風の異なるシンプルで素朴な趣を生かした奥深い味わいが特徴です。1970年には、二人目の重要無形文化財保持者に指定されました。
 今回は吉兆庵美術館のコレクションから、備前焼界が誇る二名の手による数々な備前焼をご紹介いたします。究極の二人が生み出した「土と炎の芸術」をご覧ください。

備前緋襷大皿 藤原啓

備前牡丹獅子香炉 金重陶陽

備前鶴首花入 藤原啓

展覧会概要

会場 鎌倉・吉兆庵美術館
企画展 備前焼二大巨匠展 -金重陶陽と藤原啓-
会期 令和2年1月18日(土)~3月15日(日)
休館日 令和2年1月20日(月)、2月3日(月)、17日(月)、3月2日(月)
時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)