【鎌倉・吉兆庵美術館】横浜生まれの「幻のやきもの」 初代 宮川香山 180年記念 2022年02月11日

【鎌倉・吉兆庵美術館】横浜生まれの「幻のやきもの」
初代 宮川香山 生誕180年記念

真葛窯変釉蟹彫刻壷花活

 近代に横浜を起点として、時代の流行を敏感に取り入れ、西洋を魅了し続けた陶芸家がいました。京都で代々茶陶を得意としてきた「真葛窯」の陶工楽長造の四男として生を受けた初代 宮川香山(本名:宮川虎之助1842-1916)は、幕末から明治という動乱期で経営難を経験し、明治4年(1871)には新天地・横浜へ窯を移築させました。
 そのころ、安政6年(1859)に門戸を開いたばかりの横浜港で最も需要が高かったのが、生糸や茶、そして陶器でした。香山は欧米人の嗜好を研究し、花瓶や壷に立体的な装飾を施した焼物を手掛け、開窯わずか5年後に開かれたフィラデルフィア万博での受賞を果たします。このような斬新な作風で海外の人々を魅了しながらも、その作域はとどまることなく、釉薬研究やアールヌーヴォー調・中国趣味を意識したデザインへと展開します。国内外での博覧会で高評価を収め続け、次第に「マクズ ウェア」として西洋にその名が広く知れ渡るようになります。そのデザインと色彩は、デンマークのロイヤル コペンハーゲンなどの名窯に影響を与えるほどでした。彼の技術は、四代まで継承されましたが、昭和20年の横浜大空襲で「真葛窯」は焼失し、その作品の多くは海外へ渡ってしまっていることから、現代では「幻のやきもの」となっています。
 今回、吉兆庵美術館では、令和4年2月に生誕180年を迎えた初代 宮川香山を記念いたしまして、横浜生まれの真葛焼コレクションをご覧いただきます。



注意事項:
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当館スタッフもマスクを着用して対応いたしますので、あらかじめ、ご了承ください。

紫釉盛絵芙蓉ニ波大花瓶

極彩色孔雀香炉

古清水意真葛窯水指

展覧会概要

会場鎌倉・吉兆庵美術館
会期令和4年3月5日(土)~6月5日(日)
※状況によりましては会期が変更になる可能性もございます。
 ご来館の際はHPをご確認くださいますようお願い申し上げます。
休館日3月7日(月)、4月4日(月)、18日(月)、5月2日(月)、16日(月)
時間10:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料大人・高校生600円、小・中学生300円、65歳以上480円