【岡山・吉兆庵美術館】書家・篆刻家・日本画家 北大路魯山人展2022年05月15日

【岡山・吉兆庵美術館】書家・篆刻家・日本画家 北大路魯山人展

富士山衝立


 明治37年(1904)、日本美術展覧会の書の部門において、隷書「千字文」で一等賞に選出された作品がありました。それを出品したのは当時21歳だった福田房次郎(後の北大路魯山人1883-1959)でした。養父母の下で育った彼は、日本画家を志ざしたこともありましたが、画材を揃える余裕もなく、やむなく書道の道に進みました。不遇な青年時代を経験しながらも、古書を手本に筆致を真似て書く臨書によって、独学でその筆技を身に着けたことが、功を奏したのでした。また、西洋看板屋を営んでいた養家で木版のノウハウを吸収していた魯山人は、後に篆刻家(印章や看板を刻む職人)としても頭角を現し、錚々たる日本画家の印章や店の看板を手掛けます。さらに、幼少の頃に抱いた夢、日本画家への想いは、後に琳派の技法を取り入れた軸や屏風に発揮されます。
 今回は、美食家、料理人、陶芸家としてよく知られている魯山人からは一線を置き、書家・篆刻家・日本画家としての作品やその足跡を感じる焼物を併せてご紹介いたします。魯山人の多岐に渡る才能の一端に触れてみてください。



注意事項:
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、下記の注意事項をご了承の上、ご来館いただけますようお願いします。
 ・マスクの着用をお願いします。
 ・発熱や咳の症状がある場合や、体調がすぐれない場合は入館をご遠慮ください。
  (場合によっては、検温をさせていただくことがあります)
 ・展示室では、他の方と1m以上距離をとってご鑑賞ください。
 ・静かにご鑑賞ください。
 ・状況によっては、入館を制限させていただくことがございます。 
当館スタッフもマスクを着用して対応いたしますので、あらかじめ、ご了承ください。

牡丹図

呉須花入

藤花図屏風

展覧会概要

会場岡山・吉兆庵美術館
会期令和4年5月28日(土)~7月24日(日)
※状況によりましては会期が変更になる可能性もございます。
 ご来館の際はHPをご確認くださいますようお願い申し上げます。
休館日6月6日(月)、20日(月)、7月4日(月)
時間10:00~17:00(入館は16:30まで)
ギャラリートーク6月18日(土)、7月2日(土)
※各日とも午後2時から(約20分) 2階展示室にお集まりください。
入館料大人・高校生600円、小・中学生300円、65歳以上480円