【吉兆庵美術館】世界に愛された眞葛香山2025年08月16日
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世界に愛された眞葛香山

極彩色孔雀香炉
日本近代陶芸の黎明期をリードした陶芸家・宮川香山(眞葛香山)が明治初期に横浜で創業した眞葛焼は、国内はもとより海外で高い評価を受けます。1876(明治9)年に開かれたフィラデルフィア万博で装飾陶器の分野での入賞を機に、その後の万国博覧会で眞葛焼は数々の賞を受賞します。
初期の眞葛焼は大胆でユーモアのある彫刻(高浮彫)を活かした花瓶や鉢を得意とし、1880(明治13)年頃からは、中国清朝陶磁を研究し、ピンクや黄色に上品なグラデーションを施して透明釉をかけた彩下釉の技術を独自に開発します。眞葛焼のこれらの技術はコペンハーゲン窯など世界の陶磁器に影響を与えたと言われています。 1896(明治29)年には、初代宮川香山は帝室技芸員に認定され、陶芸界の頂点に立ちながらもおごることなく後輩の陶芸家たちの相談役として最晩年まで現場で指導をしました。眞葛焼は4代まで後継しますが、1945(昭和20)年の横浜空襲によって窯が焼失し終焉を迎えます。明治から昭和初期までの短い間で、しかも作品のほとんどが海外にあったために幻の焼物と言われています。現代でも海外では「マクズウェア」と呼ばれ、国内外で高く評価されています。
今回は世界に愛された眞葛焼の数々、「超絶技巧」と称される宮川香山の技術を細部までじっくりご覧いただきます。
注意事項:流行性感染症拡大防止のため、下記の注意事項をご了承の上、ご来館いただけますようお願いします。
・マスクの着用については、お客様個人の判断に委ねます。
・発熱や咳の症状がある場合や、体調がすぐれない場合は入館をご遠慮ください。
(場合によっては、検温をさせていただくことがあります)
・展示室では、他の方と1m以上距離をとってご鑑賞ください。
・静かにご鑑賞ください。
・状況によっては、入館を制限させていただくことがございます。
当館スタッフはマスクを着用して対応いたしますので、あらかじめご了承ください。

真葛窯変釉蟹彫刻壷花活

乾山写芙蓉之画菓子器

青磁釉漁舟香炉
展覧会概要
会場 | 吉兆庵美術館 |
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会期 | 令和7年9月12日(金)~12月14日(日) ※状況によりましては会期が変更になる可能性もございます。 ご来館の際はHPをご確認くださいますようお願い申し上げます。 |
休館日 | 令和7年10月6日(月)、20日(月)、11月17日(月)、12月1日(月) |
時間 | 10:00~17:00(入館は16:30まで) |
ギャラリートーク | 令和7年10月25日(土) ※14:00~(20分程度) 2階展示室にお集まりください。 |
入館料 | 大人・高校生600円、小・中学生300円、65歳以上480円 |