備前蛤向附
金重陶陽

備前蛤向附金重陶陽

  • びぜんはまぐりむこうつけ
  • 縦145mm 横176mm 高37mm
  • 昭和初期

20代の若さでありながら、細工物で絶頂期を迎えた陶陽は、これに留まらず、独学で桃山備前を復興させ、窯変の味わいを復元させることに成功します。こちらは細工と土味が入り混じっていることから、そうした過渡期の作品だと推測されます。雅な形の蛤に緋色が表れることで、より一層洗練された印象を与えます。