青海色釉彫刻海老図花瓶
二代 宮川香山(真葛香山)

青海色釉彫刻海老図花瓶二代 宮川香山(真葛香山)

  • あおうみしきゆうちょうこくえびずかびん
  • 径288mm 高271mm
  • 昭和10年代

伊勢海老の部分に素地を盛って彫りを施した花瓶。二代宮川香山の遺作となる作品で、背景の釉下彩と伊勢海老の立体的な彫りが融合した興味深い作品です。恐らく初代宮川香山の「蟹彫刻真葛窯変壷花活」を意識して作られているのではないでしょうか。殻の固くてトゲが密集した部分に目が留まります。青海色釉という名称どおり、海の底の静かな情景を思わせます。