源 吉兆庵農園のマスカット栽培(2020年1月~2月)2020年07月11日

2020年1月 発芽

夏の代表菓子「陸乃宝珠」の販売が始まる初夏の収穫に向け、2019年12月にハウス内の温度と湿度の管理を行う「早期加温栽培(そうきかおんさいばい)」が始まりました。
ハウス内を春のような陽気に保つこと1か月少し、年明けの1月上旬にはマスカットの枝から、まだ小さく葉の柔らかな可愛い芽が顔を出しました。

2020年2月 開花

発芽から約1か月後の2月上旬には開花も始まり、葉も青く大きくなって枝を覆い隠すように茂っています。ハウス内は春の陽気からすっかり初夏の陽気になり、作業をしていれば汗ばむほどです。

ぶどうはまるで稲穂のようにたくさん花をつけますが、花はとても小さいうえに花弁が無いので、近づいて見ないと花が咲いているように見えません。とても小さな花ですが、開花時にはほんのりと花の香りがただよいます。

初収穫に向けて

小さな花が咲けば、ここからは1年で一番忙しく気の抜けない季節が始まります。
花が咲くと、すべての花に養分が行き渡り実が小粒になってしまうので、不要な花を間引く作業を行います。
農園からはじまる和菓子づくり。自然相手の取り組みは試行錯誤の連続です。時間をかけ、熱意を持って取り組んでいます。