伊藤博文の軸2023年10月13日

「文字は人なり」偉人の筆跡を見る

 岡山・吉兆庵美術館にて開催中の『「文字は人なり」偉人の筆跡を見る』では、偉人たち直筆の書軸を展示しています。
 今回の「美術館のピックアップ情報」では、伊藤博文の軸についてご紹介いたします。

伊藤博文

1841 年(天保12年)10月16日─1909年(明治42年)10月26日。
日本の政治家。山口県生まれ。吉田松陰に師事し、松下村塾で学ぶ。
1885年(明治18年)に内閣制度を創設し、初代内閣総理大臣に就任。
その後第五代、第七代、第十代を歴任した。大日本帝国憲法起草の中心人物。
下記写真:国立国会図書館 提供

伊藤博文の軸

<本文>
不見宸宮滞碧空
尚餘王気与山雄
一千三百年前寺
<解説>
 直訳すると「法隆寺を望む地に立って景色を眺めると、晴れ渡った紺碧の空の下に、雄大な山がそびえ立ち、王者の雰囲気を醸しだしている。」という意味です。この漢詩は、法隆寺から見える雄大な山々に自身の立場を重ねて詠まれています。

 こちらの作品を筆跡診断の観点から見ると、右から二行目の「年」の字のように、大きく弧を描く癖が見られます。これは並では収まらない「偉大な人物」に見られる特徴です。初代内閣総理大臣にふさわしい大胆で迫力のある文字といえるでしょう。

岡山・吉兆庵美術館にて開催中『「文字は人なり」偉人の筆跡を見る』

さらに本展では、約10名の偉人たち直筆の書簡を用いて筆跡診断を実施。
“文字に表れた人間性”に思いをはせながらご覧ください。

岡山・吉兆庵美術館(岡山市北区幸町7-28)
企画展:『「文字は人なり」偉人の筆跡を見る』
会期:令和5年9月9日(土)~ 11月12日(日)